スポンサードサーチ Ver.3 【完全一致】【フレーズ一致】のマッチングロジック変更

2012年5月中旬に、スポンサードサーチのキーワードのマッチタイプ「完全一致」「フレーズ一致」について、マッチング(=引き当て)のロジックが変更されます。

スポンサードサーチ 機能改善のお知らせ

現在の「完全一致」「フレーズ一致」では、登録キーワードと検索クエリーの一致が厳密に判定されています。今回の仕様変更によって、「変換ミス(=スペルミス)」や「省略形」「表記違い」等についてもキーワードが引き当てられることになります。(それらを個別に登録する手間が省けるということです)

したがって、これまでよりもマッチングの幅が拡がり、「完全一致」「フレーズ一致」については、広告配信機会の増加(=インプレッションの増加)が想定されます。

ちなみに今回のマッチングロジック変更ですが、以下の影響によるものです。

Inside AdWords-Japan: 完全一致とフレーズ一致のキーワード マッチに関するシステムアップデート

つまり、Google AdWordsのマッチングロジックが変更されるため、同配信システムを採用しているスポンサードサーチの仕様にも必然的に影響があるというわけです。

なおGoogle側の変更ですが、日本マーケット独自で実施するわけではなく、本国(=米国)でも同じことが行われるようです。

New matching behavior for phrase and exact match keywords – Inside AdWords

インプレッションやクリック数は確実に増加しますが、その一方で「クリック率(CTR)」への影響や、AdWords側では説明されている新旧ロジックの選択機能がスポンサードサーチでは言及されていない点、場合によっては「対象外キーワード」の設定管理が煩雑化するなど、不安要素も当然あるでしょう。

しかし、パターンが無数に存在するであろう入力ミスや表記違いを、Googleのアルゴリズムがまとめて処理してくれるメリットは、それらのデメリットを遙かに上回ると考えています。

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