一週間ほど前にこんな記事が配信されていましたが。
記事の本筋も興味深く読ませて頂きましたが、別な意味で注目したのが以下の部分。
もともとは人が困るようなものを検索させたいと思ったんですが、検索できないものがあるということ。例えば、寂しいという悩みは、「寂しい」と検索してもいい情報が得られないんですね。我々のサービスの検索キーワードを見ても、寂しいで流入する人がベスト3くらいに入っていたんですよ。人は寂しいと思うと寂しいと検索するんだと。
すかさず検索クエリー「寂しい」に対する、検索広告の出稿状況をチェック。
ヤフーの「寂しい」検索結果
JWordのみ掲載。スポンサードサーチ掲載はゼロ件。
Googleの「寂しい」検索結果
アドワーズ広告の掲載ゼロ件。
ご覧の通り、ヤフーもGoogleも、キーワード「寂しい」に対する検索広告が掲載されておりません。ちなみに、スマホ検索でも広告の出稿は確認できませんでした。
ユーザーの「寂しい」という悩みに応えていない検索広告
ここSNS関連とか街コンとか出会い系とか習い事とかペットショップとか攻めとく市場だと思うのですが、なにゆえブルーオーシャン? 夜中に部屋でひとりスマホで「寂しい」と検索する人は、寂しすぎて死にそうなレベルだと思うのですが。なぜそこを狙わない。
たんに当該のリスティング広告運用者の怠慢なのか、広告出してたけどコンバージョン獲れずに撤退したのか、もしくはヤフー&Google側で何らかの事情により広告を掲載不可にしているのか、はたまた広告配信アルゴリズムの問題か。
広告掲載ゼロの理由は不明ですが、ユーザーの「寂しい」という悩みに対して検索広告が解決策を提示できていないという点については紛れもない事実であるようです。
「寂しい」に限らず、感情系キーワードは意外に穴場なのかもしれませんよ。