ヤフーの2012年度第2四半期の業績からリスティング広告の現状を再確認

本日、ヤフーの2012年度第2四半期(7月~9月)の「決算説明会」が行われました。

説明会のプレゼンテーション資料から、リスティング広告に関連する部分をピックアップして、Yahoo!リスティング広告の現状を再確認してみます。

プレゼンテーション資料の7ページ目
四半期売上高 広告関連

9ページ目
四半期広告関連売上高 成長率推移

リスティング広告の売り上げは、前年同期比で「+14.8%」だそうです。ディスプレイ広告の成長率が前四半期から急落したのと対照的に、リスティング広告は順調に伸びている模様。

ちなみに全社売り上げは「787億円」、その中でリスティング広告の売り上げが「329億円」ですから、全体の約4割がリスティング広告による収益という計算になります。

なお、リアルタイムで動画中継されていた決算説明会の質疑応答から、気になった発言をいくつか。

リスティング広告が好調!強いものをさらに伸ばす!

売り上げ増加の要因はスポンサードサーチ。グーグルへの支払い料率もアップ。
(広告収益が一定の金額を超えると、広告配信システムを提供するグーグル側への支払い料率が割り増しされる契約になっている。裏を返せば、売り上げ好調である証拠)

インタレストマッチの成長率はスポンサードサーチを上回る。ただし売り上げ的にはスポンサードサーチ9割、インタレストマッチ等が1割。

PCとスマホ、現時点で広告の平均クリック単価はほぼ同じ水準。クオリティは大事だと考えている。広告主、掲載媒体の質の管理によって、単価の水準を維持できている。

……以上。

ヤフーリスティング広告は今後もまだまだ伸びると考えられますが、さらなる成長のカギはインタレストマッチが握っている、と勝手に総括。

個人的には、フェイスブックに対するインタレストマッチ広告配信という劇的な展開に期待します。G+でFBと競合しているグーグルには不可能な戦略。

フェイスブック内の広告は、究極的には「特定の個人」をプレースメントに指定する形態へと進化すると思いますが、当面は属性ターゲティングが主流になりそうな気配。興味関心というパーソナル属性を武器とするインタレストマッチが食い込む余地は十分にあり。少なくとも、現在のフェイスブック広告よりは質も在庫も優れているはず。

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