スポンサードサーチ Ver.3では、キャンペーンごとに「広告表示の最適化」を設定できます。(広告グループ単位の設定ではない点にまず注意!)
同機能については、広告管理ツール上のヘルプで、以下のように説明されています。
広告表示の最適化は、広告グループ内に広告を複数登録した際にシステムが自動的にパフォーマンス(効果)の高い広告を高頻度で表示する機能です。「設定しない」を選択した場合は、登録されている広告が同じ頻度で表示されます。
そして選択オプションは以下の2種類。
設定する(同一広告グループ内で最適な広告を優先的に表示)
設定しない(同一広告グループの広告を均等に表示)
これだけ見ると、「設定しない」場合には広告が「均等配信」されると思いがちです。(事実、旧スポンサードサーチ(Panama)おける同様の機能ではそのようになっていました)
だがしかし、事実はまったく異なるのです。
Ver.3では、実質的に広告の「均等配信」は不可能になりました。
以下の公式ヘルプを見てください。
広告表示の最適化は、広告グループ内に広告を複数登録した際にシステムが自動的にパフォーマンス(効果)の高い広告を高頻度で表示する機能です。広告効果の高い広告を優先的に表示することで、効率的な集客アップが見込めます。
広告表示の最適化を設定しない場合は、各広告が表示候補に選ばれる機会は均等化されます。ただし、実際の配信ではキーワードの品質などが加味され、関連性の高い広告が表示される可能性が高いため、表示回数は広告ごとに異なることがあります。
後半部分に注目!
「実際の配信ではキーワードの品質などが加味され、関連性の高い広告が表示される可能性が高いため、表示回数は広告ごとに異なることがあります」
つまり、旧スポンサードサーチ(Panama)時代には可能だった、「広告グループ内の広告を均等配信させる」手段が失われたわけです。
では、「広告表示の最適化」のオンオフでどのような違いがあるのか、以下に詳細をまとめます。
「広告表示の最適化」を「設定する」場合
実際に配信される広告は、以下の2段階を経て決まります。
(2) その中から「関連性の高い」広告が高頻度で表示される
つまり、「パフォーマンス」「品質」による選別の結果、配信広告が決定されるのだと言えます。
「広告表示の最適化」を「設定しない」場合
実際に配信される広告の決定プロセスは以下になります。
(2) その中から「関連性の高い」広告が高頻度で表示される
したがって、「パフォーマンス」による選別は行われず、「品質」のみによる選別の結果、配信広告が決定されるわけです。
まとめ
スポンサードサーチ Ver.3の「広告表示の最適化」については、以下のように理解しておくのがよいです。
(2) 最適化を「設定する」場合、「パフォーマンス」「品質」によって配信広告が決まる
(3) 最適化を「設定しない」場合、「品質」のみによって配信広告が決まる
長くなりましたが、以上です。