Googleアドワーズ広告の完全一致やフレーズ一致において、いわゆる「類似パターン」への広告配信が必須になります。
今年の 9 月後半より、詳細設定メニューとして提供していた「類似パターンを含めない」オプションがなくなり、完全一致、フレーズ一致のすべてのキーワードで類似パターンに対しても広告が表示されるようになります。
Googleの話では「類似パターンの導入により、完全一致とフレーズ一致のクリック数が平均して7%以上増えた」とありますが、これはあくまでキーワードが「アルファベット」である欧米マーケットにおける数値だと推測されます。
検索キーワードの大多数を「日本語」が占める日本マーケットについては、言語的に見て、欧米諸国よりも影響度は低いはず。単数複数の違い等ありませんし。
ちなみにデフォルトで「類似パターン」を含める広告配信を行っている広告主が大半でしょうし、これまで類似パターン配信を採用していなかった場合でも、「検索クエリー」を精査し、必要に応じて「除外キーワード」ならびに新規のキーワード入札を進めてゆけば問題ありません。結局のところ、基本的なキーワード管理を徹底するだけです。
むしろ要注意なのは、「類似パターン」によって、あらゆる入力ミスや表記の違い、省略形等々に広告配信されるという誤解の方かと思われます。Google先生のアルゴリズムも万能ではないということ。判断に迷うキーワードがあれば、とりあえず入札すべし。
なお、同様の広告配信システムを使用しているヤフーのスポンサードサーチですが、以前から「類似パターン」への広告掲載が必須となっております。したがって、今回のアドワーズの仕様変更による影響はありません。