スポンサードサーチの「掲載順位」ならびに「クリック単価(CPC)」の決定には、キーワードの品質や入札価格が関係していますが、具体的にはどのようなロジックによって決定されるのか、その詳細をご存知でしょうか。
掲載順位の決定式
広告の掲載順位は、いわゆる「広告ランク」と呼ばれる数値によって決まりますが、以下のような計算式に基づいています。
= 広告ランク
では、例を挙げて説明します。
あるキーワードに対して4つのアカウントが入札している場合、「広告ランク」ならびにそれによって決まる「掲載順位」は以下のように算出されます。
広告ランクの値が高い順に、上位から掲載されるわけです。
このとき、以下の2つが要点として挙げられます。
(入札価格の高い方が必ずしも上位になるわけではない)
(2) 掲載順位は単純な「品質」順ではない
(キーワード品質の高い方が必ずしも上位になるわけではない)
掲載順位はキーワード品質と入札価格の掛け合わせで決定されます。したがって、品質が高ければ入札価格を抑えて上位掲載することができ、逆に品質が低いときでも、入札価格しだいでは掲載順位を上げることが可能です。
クリック単価の計算式
広告がクリックされた際に実際に課金される、「クリック単価」の計算式です。課金額は、自分の広告の直下に掲載されている競合広告の「広告ランク」と、自分のキーワードの「品質」によって決まります。
= クリック単価 (実際の課金額)
こちらも分かりやすいように、具体例を挙げて説明します。
広告主Aの場合、直下の広告主Bの広告ランクである「360」を、自分のキーワード品質「10」で割り、出た数値に「1円」を足したものが、実際に課金されるクリック単価となります。
以下2点は基本知識ですので理解しておきましょう。
(入札価格よりも安価ですむケースが大半)
(2) 上位掲載でも下位の広告より安い課金額ですむ場合がある
競合の広告ランクについてはコントロールする術はありませんが、自分のキーワード品質は高めることが可能であり、それによって実際のクリック単価は低く抑えられますので、コスト面から見てもやはりキーワード品質というものはとても重要であるわけです。
ちなみに掲載順位が最下位の場合、理論上のクリック単価は1円になりますが、実際に自分の広告が最下位に掲載されているにもかかわらず、それ以上の課金額になっているケースもあるはずです。
理由としては、より下位の広告が存在しているが何らかの理由で実際には表示されていない(特定の掲載順位以下が掲載基準に満たないとして足切りされている etc.)などが考えられます。言い換えれば、表面上は最下位に見えても、実際にはそうではない場合があるということです。