電話営業するSEO業者を一律に笑うべきでない理由

「SEOで集客しろよww」という意見を言う人がいるのですが。

一理ありつつも、一方で重大な間違いでもあります。

つまり、

SEOによる集客の対象となり得るのは「検索する人」だけ

なのですよね。

広い世の中、インターネット検索をあまり利用しない人や、検索のリテラシーが低い人は存在します。そして彼らは、検索エンジンマーケティングの基本的な知識を持ち合わせていない「素人」であるため、ちょっとした電話営業トークで簡単にコンバージョンする可能性もあるわけです。とくに名の知れた会社からの電話の場合は。

狙い所は間違っちゃいない。

ちなみに、その際の営業トークは飽くまで「素人」向けになりますから、ある程度ウェブマーケティングの知識がある人にとっては、まったくと言っていいほど「心に響かない」内容です。玄人向けと素人向けでは、コンバージョンするトーク内容が異なるのですよ。当たり前か。

何にせよ、インターネット集客の「素人さん」にアプローチするために、従来型のテレアポ営業は、ひとつの有効な選択肢として機能します。とくに名の知れた会社の場合は。

SEO業者が電話営業するというのは、単純に「本業の実力不足」という例も相当数含まれるのでしょうが、本業ではリーチできない層からの顧客獲得を狙うという、SEOの限界を「分かってる」業者であるという捉え方もできる。SEOは万能ではない。で、当然ながらそれで実際にコンバージョンを獲得できているから電話を掛け続けるわけですね。とくに名の知れ(以下略)

同じことは「検索連動型広告」にも当てはまります。

検索連動型広告とは「検索する人」にターゲティングされた広告であり、それ以外のユーザーにはリーチできません。それが本質的な限界。

すなわち、検索連動型広告だけしか使っていなければ、獲得できない顧客層が確実に存在するということ。だからこそ、ディスプレイ広告や、その他の集客手段(オンライン、オフライン問わず)を併用することも検討すべきです。

検索連動型広告、そしてリスティング広告は稀に見る「効果的な集客方法」ではありますが、それでも集客の一手法に過ぎず、万能ではありません。

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