コスト削減の王道は「無駄を省く」ことにある。

企業経営でも、家計の管理でも、コスト削減のため真っ先に推奨されるのは、さまざまな「無駄を省く」取り組みではないでしょうか?

昨今の経済状況ですから、支出の内訳を分析し、可能な限り「無駄な出費」を減らす、という各種対策が日常的に行われているのではないかと思います。

リスティング広告の運用でもそれは同じ。

コンバージョンの獲得件数は維持しつつ、同時に「コスト削減」を実現するためには、広告アカウント内の「無駄」を見つけ出し、最善手を打つことが重要になってきます。

・コンバージョン率の低いキーワードを無策のまま放置していないか?
・「部分一致」によって関連性の低い検索クエリーに対し広告を表示していないか?
・広告のリンク先が「在庫切れ」の状態で広告掲載を続けていないか?
・自社の商圏外の地域に広告配信していないか?
・広告配信対象のターゲティング属性は適切か?
・広告テキストで見込み客の「絞り込み」はできているか?
・クリック数の「異常な増加」を見過ごしていないか?

etc.

当然、アカウント運用の手間は掛かりますが、「無駄」を放置せずに継続的な対策を行うことで、リスティング広告の費用対効果は確実に改善します。

リスティング広告の費用が当初の想定よりも嵩む、という事態に陥ったとき、「キーワードの入札価格を下げる」ことは、一見すると分かりやすいコスト対策かもしれません。

しかし、それは同時にインプレッションの減少等による機会損失につながることも多く、結果としてコンバージョン数が減り、費用対効果のさらなる悪化をもたらすケースもありますから、影響を見極めつつ慎重に行うべきであると言えます。

もちろん、「無意味な掲載順位争いから撤退する」等の明確な意図に基づいた、「無駄を省く」ことを目的とした入札価格のマネジメントであれば、問題はないのですが。

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