「Yahoo!プロモーション広告」の進化の行く末を勝手に予想してみる

今回、大々的に発表された「Yahoo! JAPAN 新広告ソリューション」ですが、その本質は意外とシンプルかつ合理的。

好調なスポンサードサーチは現状路線のままで、売り上げが落ちているディスプレイ広告、ならびに収益への貢献度が低いインタレストマッチについて抜本的な改革を断行するという、ある意味とても分かりやすい方向性。

Yahoo! JAPANの新広告ソリューションとは、「みなさまのマーケティング活動における課題解決エンジン」であると同時に、ヤフー自身が現在抱えている課題を解決するためのソリューションでもあるわけです。

Yahoo! JAPANの新広告ソリューション

リスティング広告屋として気になるのは、当然ながらインタレストマッチ改め「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」なのですが、YDNが今後どのように「進化」するのか? 以下は現時点での個人的な予想。

中小の広告主によるディスプレイ広告の出稿

これまで中小の広告主には敷居の高かったディスプレイ広告出稿の仕組みが、リスティング広告並みに簡単になると思われます。オンラインで簡単にアカウント開設、即広告出稿という流れ。それはアドワーズで既に……という声は華麗にスルー。

広告配信面の拡大

スマートフォンの広告配信面は確実に増えるはず。

それから、個人のサイトやブログに対する広告配信の拡大があるかも。アドパートナーは現時点で新規利用登録を受け付けていませんが、つい先日に連結子会社化したバリューコマース経由で、既存の個人アフィリエイトパートナーをアドネットワーク化する可能性が考えられます。アドパートナーでは見事に失敗しましたが、Googleアドセンスへの対抗策ですね。

ターゲティング機能の強化

従来のインタレストマッチのロジックに加え、これまでディスプレイ広告で実装されていた各種ターゲティング手法がYDNに導入される可能性は高い。

それから以下の記事でも言及されている、インハウスデータの有効活用。

あとはリターゲティング。提携しているCriteo(クリテオ)の技術ですね。

「スマホ・ファースト」を掲げる現在のヤフージャパンにとって、スマートフォンへの効果的な広告配信が成功するか否かは、今後の業績を左右しかねない最重要課題。

そして、スマホ端末はPCと比べて特定の個人に帰属する可能性がはるかに高い(PC端末を家族や同僚など複数人で使い回す例はそれなりに考えられますが、スマホではレアケースでしょう)わけですから、よりパーソナル指向の強いターゲティング機能が導入されてくると考えられます。

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