「リスティング広告よりもSEOだよね」という調査記事を引用してリスティング広告を推してみる

先日、インターネットユーザーの検索行動に関する調査記事が、インターネット関連情報の老舗ニュースサイトであるjapan.internet.comに掲載されていました。

調査を行ったのは株式会社ディテイルクラウドクリエイティブというSEOサービスを提供している会社。記事のオリジナルデータはこちらのプレスリリースと思われます。

SEOソリューションを提供している会社が行ったリサーチですから、結論は当然ながら「リスティング広告よりもSEO」となるわけですが、リスティング広告屋から見ても興味深い調査データが紹介されていましたので、いくつか引用してみます。

最初は「あなたが普段主に使っている検索エンジンを教えてください」という質問に対する回答。

あなたが普段主に使っている検索エンジンを教えてください

ここ数年でGoogleに押され気味と言われていたYahoo! JAPANが「61.8%」と過半数のシェアを維持しています。一般的なインターネットユーザーの間では、まだまだ「グーグルよりもヤフー」という人が多いようです。

ちなみに、当サイトの検索トラフィックはGoogle経由のアクセスがヤフーの倍以上と圧倒的。その理由は、ウェブマーケティングに興味のある方々による訪問が多いためでしょう。業界人はグーグル派。

次に「検索エンジン結果の中に広告が出ているのをご存じですか」という質問に対する回答。

検索エンジン結果の中に広告が出ているのをご存じですか

「知らない」と答えた人が「30.6%」もいるようです。検索連動型広告を知らない人が「3割もいる」というのは、リスティング広告の話題が日常的であるウェブマーケティング業界では、意外に見落としがちな事実ではないでしょうか。自分の常識は世間の非常識という好例。

オーガニックサーチ(自然検索)よりも上部に掲載されるリスティング広告があれば、単に「検索結果の一番上に出ているウェブサイト」という認識でクリックしている人も3割程度いるわけですから、検索連動型広告を利用すれば、広告と思われずに検索結果の一等地に自社サイトへのリンクを掲載できる可能性が少なからずある、ということになります。

最後に「自然検索結果とリスティング広告のどちらから情報を入手したいですか」という質問。個人的には意表を突かれた調査結果。

自然検索結果とリスティング広告のどちらから情報を入手したいですか

オーガニック検索結果よりもリスティング広告を信頼するユーザーが、「12.8%」もいる!

インターネット広告については好意的でないユーザーも少なくない(だからTwitterもFacebookもマネタイズに苦労している)昨今ですから、これは意外でした。ここからは完全に個人的な推察ですが、「12.8%」のユーザーの心情は以下のようなものではないでしょうか。

ヤフーやグーグルに掲載されている広告だから信頼できる。

審査を通れば誰でも広告掲載できるという事実は、あくまでウェブマーケティングのリテラシーがある人のみが理解していることであって、一般の人にとっては、名の知れた企業の運営するウェブサイトに広告掲載しているという「御威光」は意外とバカにできないのでは、と思った次第。

最後に「検索連動型広告 vs. SEO」論争?に対する私見ですが、リスティング広告とSEOはどちらか一方のみを選択するのではなく、それぞれのメリットを活かして併用するのがベストですよね、と無難に八方美人コメントでまとめておきます。それが大人の処世術。

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